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享佑会地域密着型特別養護老人ホーム ファヴォ―レ狭山
ブドウ畑と桃畑が広がる丘陵地に穏やかに織り込まれるようにデザインした地域密着型特別養護老人ホームです。入居者の記憶の中にあると思われる切妻型の住宅のイメージから構想した建築は、連続した切妻屋根の外観をもつ2階建ての建築で、既存2棟の箱型建築とは異なるヒューマンなスケールを醸し出しています。
この老人ホームのプログラムの特徴は地域交流スペースにあります。入居者が積極的に地域の人たちと交流し、また地域の人たちの様々な活動に開放される高齢者施設にするという法人理事長の想いに応え、ロビーとラウンジスペースを周辺の景色と一体となるような開かれた空間としてデザインしました。ラウンジは交流や活動の後の談話と休憩のスペースとして利用されます。地域交流スペースの緑豊かな周囲の景観を取り込むカーテンウォールは、外観デザインに控えめな象徴性を、また塗壁仕上げの建物本体から突出する金属仕上げのボリュームは、建築に凹凸と陰影とスケール感を付与しています。
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